絵本の読み聞かせをして育てても本嫌いになる?意外と知らないその理由とは

小さいころに読み聞かせをしてたら本好きになるんじゃないんですか?
読み聞かせ方によっては、逆に本が嫌いになってしまうこともあるんです!

さて、いきなりですがKanakoから質問です。「あなたは読書が好きですか?」
今私のブログを読んでくださっているということは、お子さんに学ぶことが好きになってほしいと考えている方。
きっと知ること、経験することが好きで、そこから得るものの魅力を知っている方だと思います。
そしてそういった方の多くが本(絵本)の読み聞かせをされます。
親御さんとしては、将来本好きになってほしいと願ってのこと。
ですが、子どもが小さいうちに一生懸命読み聞かせをしたにもかかわらず本嫌いに育ってしまった、なんてこともよく聞く話です。
読み聞かせをしても本嫌いになってしまう原因は、どこにあるのでしょうか。
- 読み聞かせをして育てても本嫌いになってしまう原因
- 小さいころの読み聞かせ体験を「読むこと好き!」につなげるコツ
目次
絵本の読み聞かせをして育てたのに本嫌いになった理由とは
一生懸命絵本の読み聞かせをして育てたにもかかわらず、子どもが本嫌いになってしまった。
こういった話は、実は珍しい話ではなく、以外にも熱心に読み聞かせをされてきた方からも聞く話なんです。
そこには何か原因があるのでしょうか。
考えられる原因をあげてみましょう。
読み聞かせる側に面倒くささがある
親が面倒くさいと思いながら読み聞かせをしていると、子どもにはそれが伝わってしまいます。
親が面倒くさそうに絵本を読んでいたら、それは子どもに伝わり子どもも楽しめません。
楽しいはずの絵本の読み聞かせが、楽しくない時間になってしまいます。
それが原因で本嫌いになってしまう可能性もあるのです。
親が億劫だなと思うとき、どうしても時間が取れない時は思い切ってやめてみるのも手です。
ちなみに私はそうしていますよ~。
子どもに読み聞かせを強要する
子どもにとって絵本の読み聞かせの時間が苦痛、だという場合もあります。
活動的な子どもの場合、じっとして本を読むことが苦痛に感じることも。
自分は動き回って遊びたいのに、無理やり「座りなさい」「ちゃんと聞いて」などといって無理強いをされてしまうと、読み聞かせの時間が苦痛に感じられてしまいます。
何度もそのような状態が続くと、絵本の時間が苦痛な時間となり、やがては絵本自体を嫌いになってしまうことも。
そこから将来的に本嫌いになってしまう可能性も十分に考えられます。
子どもが苦痛に思うようなら、無理強いはしないほうがよいでしょう。
わが家では絵本時間、本時間の姿勢はフリースタイル。
寝そべって読むこともあれば、お菓子を食べながらのことも。
あくまで、「自由時間に好きに本を読んでいる」という感覚にしたかったので、わが家は本=自由時間となるよう設定しました。
ジャンジャン引っ張り出してヨダレでべたべたにされたこともありました(汗)
子どもがゲームや動画にぞっこん
本自体に興味がまったくない場合も考えられます。本よりも他のことに興味がある場合です。
現代の若者は本を読むのがつらいと感じる人も多いといわれています。
ゲームやテレビ、最近ならスマホやYouTubeなど、子どもが楽しいと思うものはたくさんありますね。
自ら能動的に頭を働かせなくても脳に快感の刺激を与えてくれます。
そんな場合には、「たまには絵本を読んでみようか」と促してみたところで何にもなりませんよね。
むしろ反発する…ハイ、わが子がまさしくそんな感じなのでよくわかります(笑)
ですが、ゲームやテレビに興味がある子どもでも、絵本に夢中になることもあります。
長男はまさにそのタイプ。攻略本や、ゲームに出てくるものに関連する本がヒット。
攻略本は、文章が意外と複雑です。あなどるなかれ!
興味がないからと決めつけているのは親かもしれません。
子どもを本嫌いにさせてしまう絵本の読み聞かせ方
子どもを本嫌いにさせてしまう絵本の読み聞かせ方があります。
でももちろん、読み聞かせる側には「本嫌いにさせよう」という思いは微塵もありません。
むしろ、「本好きにしたい!学ぶことが好きになってほしい!」という気持ちで良かれと思ってしていること。
せっかくの貴重な読み聞かせタイム、その効果をいかせるような読み聞かせにしたいものです。
しつけのための読み聞かせになっている
絵本の読み聞かせをしつけのため、ととらえて読む方法です。
もちろん効果的にしつけと連動させることは、悪いことではありません。
適切な発達段階で適切な絵本との出会いがあると、スムーズにできることもあるでしょう。
たとえば以下のような場合です。
- トイレトレーニング
- 歯磨き
- お着替え
しかし何もかもを絵本でしつけようとしてもうまくはいきません。
絵本の読み聞かせにはたくさんのよい効果もありますが、読み聞かせはしつけではないからです。
しつけのように読んでしまうと、結果的に子どもを本嫌いにさせてしまうこともあります。
親子で楽しみながら読んでくださいね。
途中で飽きているのに強引に最後まで読み聞かせる
子どもが小さい場合、絵本の読み聞かせの途中で飽きてしまうことが多々あります。
子どもが飽きてしまったのに、強引に最後まで読み聞かせるのは時として逆効果になりかねません。
もちろん最後まで聞かせることで新たな興味との出会いがあることもあります。
ですが、あまりにも強制してしまうと本嫌いになりかねません。
いつも飽きてしまうようなら、もう少し短いお話の絵本から読むようにしてみるとよいでしょう。
また、子どもを観察することで、その子の興味関心にあった絵本を選ぶこともできます。
年齢が上がってくるにつれて、少しずつ長いお話でも最後まで聞けるようになっていきますが、やっぱり大切なのはお子さんを観察することですね。
本に書いてある対象年齢はあくまで目安です^^
感想を無理やり聞き出す
絵本を読み聞かせた後、強引に感想を聞き出すと子どもを本嫌いにさせてしまいます。
絵本を読み終わった後に生まれる自然な流れのコミュニケーションはわかります。
が、子どもが的確に模範解答的な感想を答えられないからと、無理やり根掘り葉掘り聞き出すのはNG。
子どももいつでも感想がいえるわけではないので、無理やり聞き出すことはやめましょう。
大人だって言葉にできないことってありますよね。
質問攻めにする
絵本を読みながら質問攻めにするのも、考え物です。
ところどころで子どもに問いかけをするのはとても効果的です。
しかし度が過ぎて、質問攻めになってしまっては子どもの気分も萎えます。
いつも子どもは、絵本を読んでもらうと質問に答えなければならないと思ってしまい、おちおち楽しめなくなってしまいます。
読み聞かせ中の効果的な問いかけなどのポイントについては
【絵本】読み聞かせの正しい方法は?正解ってあるの?に書いています!
教訓やお説教を言う
絵本の内容に照らし合わせて、教訓やお説教ばかりをいうのもお節介。子どもはお話から感じます。
たとえその時何も感じなかったとしても、ある時ふと思い出したり心に響くのが絵本の底力。
登場人物と子どもを比較して
「ほら、こうやっているでしょう? ◯◯ちゃんはいつもできていないよね?」
「こうやるのが正しいのよ。これからきちんとできる?」
このようにお説教ばかりでは、子どもも楽しくありません。
お子さんからすると、読み聞かせの時間を登場人物と比較したしつけの時間にしているように感じてしまいますね。
親が読み聞かせを苦手とする場合
小さいころからの読み聞かせの効果について、数年前に公的機関が声明を出しました。
そのこともあり、子どもに絵本の読み聞かせをしてあげたいという親御さんもグンと増えたように感じます。
ですが、親自身が読み聞かせを苦手とする場合もありますよね。
もちろん親全員が、読み聞かせを得意としているわけではないのですが、「苦手・嫌い」が前面に出ていると、それが子どもにも伝わります。
義務感で読んでいる
苦手な親が、義務感で読み聞かせをしている場合、ネガティブなものが伝わりますね。
子育て本や子育てサイトを見ると「読み聞かせをしましょう」と書いてあるため、やらなくてはいけないものだと感じて読み聞かせをしている方も多いかもしれません。
読み聞かせが苦手な親もいて当然ですが、家庭での読み聞かせはプロのようにできなくて大丈夫です。
ノルマ化もしなくていいんです。一日思うようにできなかったからって終わりじゃないんです。
やがては絵本を読み聞かせることが義務感となってしまい、親子ともども楽しめない状況になってしまいます。
義務感で読んでもらっても、子どもは楽しくありません。心に残るのは読み聞かせのネガティブな思い出。
本=ネガティブな思い出だったら、成長して自発的に本を開きたいと思うでしょうか?
上手に読むべきだと思っている
声を出して本を読むことが苦手な親御さんもいます。
ふだんから口数の少ない人の場合、絵本に情感をこめて読むことなど考えられない、と感じることも。
そんな場合には、文字が少なめで絵が多めの絵本を選択し、親子で問いかけながら絵本を一緒に眺めるようにしてみることをおすすめします。
上手にお話を読まなくても、親子のふれあいは可能ですよ。
絵本の読み聞かせは読み上げの上手い、下手ではなく親子のコミュニケーションこそがポイントなのです❤
子どもが読み聞かせを嫌がる場合
子どもが絵本の読み聞かせを聞くことが苦手なんだ、と親の方が思い込んでしまう場合も多くあります。
読み聞かせを嫌がったり、本を嫌う子が本当にどんな本でも嫌いなわけではありません。
親の思い込み、レッテル貼りで将来の可能性の種を摘んでしまわないようにしたいですね。
読み聞かせに慣れていない
そもそも絵本を読んでもらったことがないと、読み聞かせを聞くことが苦手になってしまいます。
親に読み聞かせをしてもらっていない子どもが、保育園や幼稚園で読み聞かせをどうやって聞いたらいいのかわからず戸惑う子どももいるでしょう。
幼少期に絵本に慣れ親しんで育たなかった場合には、本以前に活字を見る・読むということが苦手になってしまう可能性があります。
動画を「見る」ことが多い
赤ちゃんのころから、テレビや動画を観ながら育った子どもは、読むこと自体が苦手な場合もあります。
テレビや動画も楽しいものですが、絵本には動画にはない、ストーリーと静止画から自分の中で想像するという頭の使い方をします。
1日のうち、寝る前ほんの5分間だけでも大丈夫。表紙から想像するゲームをしてもよし♪
無理のない範囲で絵本と触れ合う時間を少しずつもつことからスタートしてみてもいいですね。
読み聞かせをしなくても本好きになることも?!
絵本の読み聞かせをしないと本嫌いになる理由をあげてみました。
しかし絵本の読み聞かせをしなくても、本好きな人に育つこともあるのです。
幼少期に親から絵本を読んでもらった記憶がない場合でも、子どもはその後絵本に触れ合う機会はいくらでもあります。
自然と、興味をもつ子どもは本に興味をもつでしょう。
小さいころの温かい絵本とのふれあいが、本や活字へのハードルをグンと低くしてくれることは間違いありません。
「わが子を本好きにしよう!」と、読み聞かせを重く考えすぎず、親子のコミュニケーションの一つとして細く長く温かく続けていけるといいですね。
「一緒に絵本を楽しむ」が大前提
ネット社会の今ですが、読み聞かせが昔からずっと脈々と続いてきたのには意味があるのでしょう。
やがてネットとは共存していく人生を送ることになる、これからの子どもたち。
もしかしたら本嫌いであっても、さほど不自由はしないで生きていけるかもしれません。
しかし幼い貴重な時間のうちに、絵本を読み聞かせることは親子にとってかけがえのない時間になります。
しつけや教育ととらえずに、まずは絵本をとおして親子で楽しむことが大切でしょう。
絵本をツールとして読み聞かせを楽しむ具体的方法は
【超・読み聞かせ】普通の読み聞かせと何が違うの?で記事にしています!
最後までお読みくださりありがとうございました。
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私も3人(小5長女・小1長男・2歳次男)の母親です!
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