無農薬の自然栽培いちごを育てる愛知県の美岳小屋|きぼうのいちご


愛知県みよし市でいちごの自然栽培に取り組まれている美岳小屋。
美岳小屋のいちごは、農薬や肥料に頼らず栽培されています。
そんなチャレンジングないちご栽培に挑む、美岳小屋の園主にお話を伺いました。
- 美岳小屋の取り組み
- 完全無農薬・自然栽培のいちご作りは簡単?!
- いちごの農薬使用回数が多いわけ
目次
自然栽培でいちごを作るということ
まず、自然栽培とはどういったものなのでしょう。
「自然栽培」とは自然の力をいかんなく引きだす永続的かつ体系的な農業方式の呼称です。肥料・農薬には頼らず植物と土の本来持つ力を引き出す農業です。
自然栽培全国普及会ホームページより抜粋
自然栽培でいちごを生産するということには大きくいうとリスクが2つあるそうです。
- 生産量が安定しない
- いつ全滅するかわからないリスク
「自然栽培で甘くておいしいイチゴ」を実現させた美岳小屋。
いったい、このリスクにどう向き合っているのでしょうか。
生産量が安定しない
自然栽培なので無肥料、そして虫対策も目でチェック&手潰し。
そして雑草については、放置か手でむしる方法です。
無肥料無農薬だと、いちごの場合は、良くても収穫量が全体の3分の1だそう。
なので、それだけいちごの値段も上がります。
スポーツ選手に近い気持ちで取り組んでいるといいます。
もともと、野球部出身の消防士だった園主だからこそのスポ根が見え隠れ。
いつ全滅するかわからないリスク
いちごのシーズンは12月から5月ごろです。
手作業では、病気の広がりを食い止める手がありません。
2月に病気が発生しイチゴが全滅してしまった場合、3月~5月の収入がゼロとなります。
病気や生育状況のコントロールも難しいため、安定した供給ができないリスクが常にあるそうです。
もともと落花生の生産からスタートした美岳小屋は、いちご一本ではなく落花生の栽培もされています。
単一作物の自然栽培では、経済的にリスキーな部分を、多品目作ることで補えるわけですね。
もともとコーヒーが好きということで、焙煎できる落花生を育て始めたそう。
農産物としての落花生だけでなく、加工品も作られています。
このピーナッツバターをいちごにつけて食べるのもオススメだそうですよ。
安定供給のための農薬
さてここで、少し農薬のお話を。
農産物の中でもイチゴに関しては、肥料や農薬ありきの栽培が多いのです。
というのも、大量に安定供給することを考えると肥料と農薬を使わないと叶わないから。
現実的に需要を満たすことを考えた時、実は肥料や農薬は救世主でもあるのですね。
日本の気候は暖かく湿度も高めです。
この環境は虫にとっても住みやすく増えやすい。
一つの農作物を大量に安定供給させるとなると、農薬に頼る選択となるのです。
無農薬いちごの栽培は実は簡単?
実は、完全無農薬の自然栽培でいちごを作るだけなら簡単だそうです。
実際に幼児のお子さんでも栽培に成功しているとか。
では、何が難しいのでしょうか。
それは、完全無農薬の自然栽培で「甘いイチゴを作ること」なのです。
私たちが思い浮かべるイチゴは、甘いイチゴですよね?
無農薬いちごの栽培が難しい理由
ただ成長しただけのイチゴには、あの甘さは乗らないんですね。
いちごに甘さを乗せるには、いちごをギリギリまで弱らせたり元気にしたりすることが不可欠。
ハウス内で強制的に温かい環境や寒い環境を作らないといけないんです。
その過程で、弱くなったイチゴを復活させるために栄養が送られ甘くなるわけですね。
ただ、弱くなったイチゴはやっぱり病害虫の格好の餌食。
そこで抵抗力の弱くなったイチゴを助けるために農薬が使われるわけです。
作物により地域で農薬の使用回数には制限がありますが、いちごの場合は50回前後のようです。
(画像:「有機農業ニュースクリップ」ホームページより)
こんな農法のいちご狩りにも行ったよ!
甘いイチゴの栽培は不自然?
私たちが求めるイチゴ自体が、実は自然ではないイチゴなんですね。
そう、自然な本来の野生植物としてのイチゴは甘くないが強く育つんです。
甘いイチゴが欲しいがためにイチゴが弱るような不自然な生育環境に置いているだけ。
そのくせ、肥料や農薬を使われることを極端に嫌がる…。
何がしたいのかわかりませんね、私たち人間は(笑)
不自然な要求をしている私たち
「自然栽培って言ってても、不自然だよね。」と園主が言っていたのが印象的です。
私も、甘いイチゴが大好きな一人。
だからこそ、その矛盾に切なくもなりました。
そして、そんな矛盾を感じていることや仕事を飾らずに話す姿は「カッコイイ」の一言。
オーガニックはじめ、いろいろな「正義」を振りかざしている人は多いけど、本質はそこじゃない。
大事なのは、それを選ぶことを、取り入れることを心から喜んで楽しんでいるかどうか。
健康を求めて心が不健康になってしまうというのは現代あるある。
イチゴの自然栽培に真っ直ぐに取り組まれ、笑顔を広げている美岳小屋。
何を批判するでもなく、心から仕事を楽しむ姿に、いちごが美味しいのにも納得です。
きぼうのいちご、超絶おすすめです!
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私も3人(小5長女・小1長男・2歳次男)の母親です!
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